2018年12月1日土曜日

ブスに花束を。1巻の感想 Busuhana Vol.1

最近はまった、『ブスに花束を。』(角川書店)/作楽ロク というマンガ。

インターネットの広告を見て興味を持ちました。モテない女子×人気者イケメン男子。

主人公・田端花はネガティブ思考のボッチ喪女JK。早朝の教室でヒロイン気取りで浮かれていたところを、クラス一のイケメン・上野陽介に目撃されてしまいます。そこから恋が始まる・・・!?ラブコメです。

タイトルは結構インパクトがありますね。しかし、本作品中に登場する人物たちは、主人公を「ブス」だといじめたりディスったりしていないし、雰囲気もストーリーも殺伐としておらず、とてもほんわかしてる優しい世界です。そもそも、田端さん、そんなにブスじゃないですよね。モブ顔だけど。

主人公の田端さんは、ブス、少女マンガ、乙女ゲームが趣味、コミュ障という設定ですが、嫌味のない、人間ができた子です。美化委員の仕事も一生懸命やっています。仕事を押し付けられたり、傘を取られても、相手を恨むことはないんですよねー。

なお、少女漫画にありがちな、眼鏡を外したら美人・・・ということもありません。「美人に変身する」という安易なシンデレラストーリーでもありません。ヒロインをブスにすることで間違いなく発行部数は落ちると思われますが、にもかかわらず媚びずにブスな主人公を描くという作者の徹底さもすがすがしいですね。

そして、お相手の上野君。上野君は、スクールカースト上位、爽やかなイケメンなんですが、胡散臭さはありません。誰にでも優しく、性格がよく、ピュアで真っ直ぐな青年です。天然、ポンコツともいわれていますが(笑)。笑顔が素敵です。

鶯谷さんの観察によると、誰にでも優しいですが、田端さんには特別な顔を見せると言われております。

出てくるキャラ全員がみんな悪人ではなく、基本的に良心的な登場人物ばかりでほのぼのとした世界観。

自虐的な主人公と純真・真っ直ぐなイケメンが 絶妙なボケとツッコミになっているのが面白いです。

田端さんのネガティブモードの世界に出てくる黒い上野君も面白いです。

ブスに花束を。1巻の内容

  • 第1話「喪女とリア充」
  • 第2話「正しい人との距離の測り方」
  • 第3話「モブ女子の身の振り方」
  • 第4話「高校デビュー」
  • 第5話「年に一度の主役日」
  • 第6話「可愛いは作ってる」