2019年10月31日木曜日

コウノドリ (28) (モーニングコミックス) (鈴ノ木ユウ)の感想 Kounodori: Dr. Stork (28)

本記事は、『コウノドリ』(鈴ノ木ユウ、講談社)の感想記事です。

※ 作品の登場人物や内容に言及があります。原作漫画を未読の方は本記事を読まないことをお勧めします。

※ 単なる個人による感想・考察です。

※ 画像は全て 『コウノドリ』(鈴ノ木ユウ、講談社)より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。

2019年10月30日水曜日

花野井くんと恋の病 19話 Hananoi-kun to koi no yamai Chapter 19


この記事は、「花野井くんと恋の病」第19話(森野 萌)(デザート2019年12月号)の感想記事です。

ネタバレを含みますので、ご注意ください。

今回の感想


八尾君、無自覚でしたが、やっぱりほたるちゃんに好意があるのかな。

里村さん、ナイスな返しでしたね。もうほたるちゃんと花野井は両想いなわけですから、八尾君が気持ちを自覚しない方が平和なわけです。しかし、少女漫画の展開として、何事もなく済むわけがない!と思うのですよね。

そして、ついに、花野井くんが昔の話をほたるちゃんに話しそうです。

波乱の展開が予想されますね。

ほたるちゃんはいい子なので、傷つかないでほしーな・・・。

2019年10月25日金曜日

コレットは死ぬことにした 各話一覧あらすじ Summary of Colette Decides to Die

幸村アルト先生の作品である、『コレットは死ぬことにした』(白泉社〈花とゆめコミックス〉、既刊13巻(2019年5月20日現在))が大好きです。入念に練られたストーリー。伏線もあり、考察する際に、あとから以前の回を見返すことも多いです。だんだん話数が増えてきたので、どの回でどんなストーリー展開だったか見直ししやすいよう、各話のキーワードをまとめました。

本作品の連載に伴って随時更新する予定です。

2019年10月24日木曜日

コレットは死ぬことにした 90話の感想 Colette Decides to Die Chapter 90


本記事は、『コレットは死ぬことにした』90話の感想です。

掲載誌:「花とゆめ」2019年22号(2019年10月19日発売)


※ ネタバレを含むので、ご注意ください。

※ 前回の感想記事:コレットは死ぬことにした 89話の感想


前回のあらすじ


ミノスが割ってしまった水鏡。ゼウス様ががんばって作り直し中。

一方。コレットは、愛の女神アフロディーテ様と、夫のDVに苦しむ女性を救いました。


今回の感想


ゼウス様は、水鏡を創るために雷を落としていました。ずっと落とし続けて、ぐったり。猫姿に戻ります。

その後材料を入れて混ぜて・・・お料理みたいですね! 無事に水鏡が出来上がって安心しました。

一方、冥府では、新入り3人がそれぞれ冥府の裁判に向き合っていました。

今回、コレットの登場はありませんでした。

第81話の、ハデス様の父親・クロノス様の登場から始まった、冥府事件エピソードもようやくひと段落ですね。

次回91話は、11/20発売の、花とゆめ24号掲載です。どんなお話しになるのでしょうか。

→ コレットは死ぬことにした 91話の感想

2019年10月12日土曜日

ハイスクール・オーラバスター・リファインド 千夜一夜の魔術師 the magician (トクマノベルズ)

ハイスクール・オーラバスター・リファインド 千夜一夜の魔術師 the magician (トクマノベルズ) 若木未生  (著)を読みました。

ハイスクール・オーラバスター・リファインド 千夜一夜の魔術師 the magician


収録されているのは、中編2篇です。

眠り続ける里見十九郎を巡るそれぞれの想いが交差する「緋色の糸の研究」と、
路地裏の隠れ家レストラン〈シェヘラザード〉を舞台とする不可思議な“契約”にまつわる物語「千夜一夜の魔術師」。

「緋色の糸の研究」は、西城君がメインで活躍します。里見十九郎の高校の友人ですね。

「千夜一夜の魔術師」は、水沢諒がメインで活躍します。

完結編の序章としての位置づけとなる本書。

次回作はいつ読めるのかなぁ。


これもまた人にお勧めしにくいけど、『ハイスクールオーラバスター』も好きだったなぁ。

若木先生の文章はまさに読者の心を抉る鮮烈さをもって輝きを放つ。

無事に完結してくれることを祈っている。なんだろう、もう焦燥感というものはない。続刊が出たら恩寵だと思って有り難く頂戴するレベル。

2019年10月11日金曜日

二月の勝者 ―絶対合格の教室―(6) (ビッグコミックス)の感想

『二月の勝者』とは


『二月の勝者』は、中学受験の隠された裏側、合格への戦略を、圧倒的なリアリティーでえぐりだす衝撃の問題作と言われています。NHK「おはよう日本」で紹介され話題!読むと面白い。中学受験をさせる親御さんに見てもらいたい内容です。


主人公は、生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人。ブラックジャックを彷彿させるネーミングですね。天才・異才ダークヒーローの源流・ブラックジャック。黒にちなんだ命名をされるキャラクターが増えました。



二月の勝者 ―絶対合格の教室―(6)の感想


二月の勝者 ―絶対合格の教室―(6)


夏合宿が終わりました。この夏をどう過ごしたかが問われる9月模試、それぞれの生徒の結果はというと・・・Rクラスの子ども達は、「今回はできた!」との感想。しかし、がんばった、できた、という本人たちの手応えとは裏腹に、ほとんどの生徒が、成績を下げていました。

黒木曰く、夏の成果は9月には出ない、のです。

しかし、三人だけ、成績の上がった子たちがいます。

読者の予想通りの3人だったのではないでしょうか。

ジャイアントキリングは、自分の頭で考えられる子なんだそうです。どきりとしますね。

それにしても、教育虐待が疑われる父親がいますね。Ωクラスの島津君の父親・・・。
この家庭が一番心配です。

黒木の謎の行動も気になるっちゃー気になりますが、やっぱり本筋の受験の話が気になります。


2019年10月10日木曜日

進撃の巨人 122話「2000年前の君から」の感想 Attack on Titan Chapter 122



本記事は、『進撃の巨人』(諫山創)第122話(別冊少年マガジン2019年11月号(10月9日発売))の感想記事です。

※ ネタバレを含みますのでご注意ください。

※ 前回の感想記事 進撃の巨人 121話「未来の記憶」の感想


前回のあらすじ


進撃の巨人の特性が明らかになる。
それは未来の継承者の記憶を見ることができるというものであった。

ジークはエルディア人から生殖能力を奪えとユミルに命じる。ユミルが動き始め、エレンはユミルにむかって疾走する…。

今回のあらすじ


ユミルの人生は奴隷の人生であった。
謎の生命体と接触し、巨人化能力を手に入れる。
その後も、ユミルは、フリッツ王に奉仕し続ける。
マーレと戦うとともに、フリッツ王の子どもを産まされる。これがマリア、ローゼ、シーナ。
ユミルは、フリッツ王をかばって敵の手にかかり、倒れる。
三人の娘に自分の体を食べられる。ここで道が三つに分かれる。
その後三人の娘も補足され、最終的に、9つの巨人とその他の無知性巨人ができあがる。
ユミルは、巨人の体を作り続けていた。
エレンがユミルを後ろから抱きしめ、この世を終わらせてやる、力を貸せ、と告げる。
ユミルの目が見開き・・・
そして現実世界へ。
壁にひびが入り始め、巨人が顔を出す。



ユミルの謎がこんな一気に明かされるとは思っていませんでした!ただの奴隷だったのですね。ケニーの誰もが奴隷やら何かに酔ってないと生きていけなかったという発言が思い返されます。


謎の生命の正体は?


ユミルは、追手から逃げるさなか、樹木の下の水中に漂う謎の生命体と接触。これが巨人の力の源だと思われます。

作中、詳細が語られることはなさそうです。

宇宙からの生命体でしょうか?

ユミルは謎の生命体に偶然寄生された奴隷だったのです。


第一話のタイトルの伏線回収


今回、第一話のタイトル「二千年後の君へ」の伏線が回収されました。今回のタイトルも良いですね。始祖ユミルは、自分を解放してくれる誰かが来るのをずっと待っていたようです。ユミルは、2000年間も誰かを待ち続けていたのですね。

エレンはユミルの心を救う


エレンのセリフに心が震えました。
お前は奴隷じゃない
神でもない
ただの人だ

大地の悪魔はフリッツ王のことか?


大地の悪魔はむしろ初代フリッツ王だったように思います。
母親の体を食わせるってなかなかエグいですよね。

エレンの目的は?


エレンがユミルに力を貸してもらうのは何のためでしょうか?
本当に地ならしを目的にしていたのでしょうか?

ライナーとガビ


ガビとライナーも出てきました。
ライナーはガビを救出できるのでしょうか・・・?


※ 前回の感想記事 進撃の巨人 121話「未来の記憶」の感想

※ 次回の感想記事 進撃の巨人 123話「島の悪魔」の感想

2019年10月4日金曜日

ブスに花束を。41話「どこにでもある恋の話」の感想 Busuhana Chapter 41


ブスに花束を。41話「どこにでもある恋の話」(作者: 作楽ロク、掲載誌:ヤングエース 2019年11月号)の感想記事です。

※ ネタバレを含みますのでご注意ください。

※ 前回の感想記事:ブスに花束を。40話「エスコート下手たちのダブルデート」の感想

今回のストーリーは本当に感動しました。今までブス花を読み続けてよかったと思いました!

未読の方は、ぜひ、ネタバレを読む前に、本編を読んでほしいと思います。



前回のあらすじ


田端さん、大塚さん、新橋君、上野君の4人でダブルデートが始まりました。途中で居眠りする上野君。田端さんの肩にもたれかかったので、田端さんは映画に全然集中できませんでした。一方、新橋君は大塚さんの笑顔にドキッとします。映画終了後、二人きりになった田端さんと上野君。田端さんは勇気を振り絞って告白しようとしますが、そこへ上野君のバイト仲間の少年から「田端?」と声をかけられます・・・。

上野君のバイト仲間の正体が明らかに


冒頭で、新キャラの上野君のバイト仲間の正体が判明しました。

田端さんが中学3年のときのクラスメイトでした。

その名も、「赤羽君」でした!

「ブスに花束を。」の主要登場人物は、苗字がJR山手線・京浜東北線の沿線の駅の名前です。赤羽駅も、JR京浜東北線の駅ですね。ということは、赤羽君は今後もブス花のストーリーに深く関わってくるということでしょう。

ただし、赤羽駅は京浜東北線の駅ではありますが、山手線の駅ではありません。したがって、赤羽くんは、準主要キャラ、あるいは、山手線組とは一線を画すキャラになる気がします。実際、高校も違いますしね。


彼の周りにはいつも笑い声があって
自然と輪が出来るみたいだった

リア充キャラという点では上野君と共通するようですが・・・

田端はやめてよ
流石にきっついって
だって田端はさ・・・
・・・じゃん

というセリフと

赤羽くんの周りの笑い声は
いつも少しだけ怖かった

という田端さんの独白からして、天然キャラの上野君とは違ったタイプのリア充のようです。

田端さんの喪女キャラとしての人格形成、ネガティブ思考に赤羽くんの過去のセリフも影響してそうですね。案外、田端さんが黒上野君を想像するときに、無意識に赤羽くんとの過去のやり取りがあるのかもしれません。

「田端はやめてよ」というセリフの前の一コマで描かれた一瞬の間、それから、「……またミスったなぁ」というセリフからすると、赤羽くんの真意は言葉とは違うようにも感じます。つまり、赤羽くんは軽いキャラという外面とは裏腹に、田端さんに好意があったのではないかと思うのですよね。



赤羽くんが今後当て馬キャラに成長するのか、それとも、田端さんのネガティブ思考に拍車をかける方向に働くのか、要注意です。

今回、赤羽君は明らかに上野君の田端さんへの好意について気が付いています。それが彼の心に火をつけるのか…?

常にブレない上野君


赤羽くんが田端さんと中学の同級生と知った上野君。田端さんの中学校の名前もちゃんと覚えていたことがうかがわれます。

へ~赤羽くん一中なんだ?

そして、周りの反応がネガティブであろうと、何と言われようと、田端さんへの好意がブレない上野君。尊いです。

『ベリ甘』だよ?
チケットは…うん
田端に喜んでほしかったから
だし…
この上野君のセリフをきいて、赤羽くんも上野君の田端さんへの好意について察したようです。


誰が何を言っても
田端が好きだ

上野君、もう、何度目のセリフでしょうか。田端さんにわかってもらうのには、時間がかかるし、何度でも繰り返さないといけません。鶯谷さんの助言もあって、上野君もだんだんとわかってきたようです。


遂に両想いに!


遂に二人が両想いになりました。律子さん、ナイスアシスト!

赤羽くんと田端さんの関係を誤解した上野君。多少こじれましたが、誤解も無事に解けました。

田端さんの叫びは、万感の思いをもって受け止めました。彼女のネガティブ思考の根底にあるのは「私はブスだから」という想い。まず第一話の冒頭で描かれていましたよね。

甘酸っぱい
少女漫画みたいな
恋は
きっと私には訪れない…
なぜなら私はブスだから…

この容姿コンプレックスこそ、彼女を恋愛へ踏み込むのを立ち止まらせる原因でもありました。それを「両想いなだけだよ」と言って受け止める上野君。素晴らしいです。


今回のタイトルの意味


今回のタイトルは、「どこにでもある恋の話」。

容姿に自信のない田端さん。自分が相手では、上野君が周りにいろいろ言われて面倒になると気遣います。上野君のことを想ってのことですが、却って事態を複雑化しすぎているように思えます。(このすれ違いこそがブス花の真骨頂ですが。)

そんな田端さんに、上野君は言います。

誰が何を言っても
田端が好きだ
…何も難しくないじゃん
両想いなだけだよ

上野君の言うように、周りの反応はさておき、二人が両想いだということ、大切なのはそのことです。田端さんも、構えず、もっとシンプルに受け止めて、上野君と恋をすれば良いのです。

「ブスに花束を。」という本作のタイトル。我々読者も、つい、主人公がブスだと、それを前提に読んでしまいがちですよね? 

しかし、「ブスとリア充の恋愛」、というキワモノ的なものではなく、「上野君という男の子と、田端さんという女の子の恋愛」と受け止めるべきなのです。読者も、先入観、偏見に気づかされますね。(映画「評決のとき」を思い出しました。)

そういった意味でのタイトルなのかなと思いました。


チューリップの花言葉は


今回の表紙には、チューリップが描かれています。

チューリップの花言葉は「思いやり」です。
赤色のチューリップの花言葉は「愛の告白」「真実の愛」。

まさに今回のエピソードにふさわしい花でしたね。


次回の「ブスに花束を。」第42話の展開予想


今回のラストでついに両想いになった田端さんと上野君。内緒でお付き合いすることになりました。田端さんの言う通り、嘘はつけなさそうな上野君ですから、いつまで隠し通せるかは疑問ですが(苦笑)。

次回は、恋人になった二人のエピソードが描かれるのではないかと思います。ブス花ですから、そう簡単にラブなエピソードが描かれるとも思われませんが。今回シリアスだった分、次回はギャク回という可能性もあります。

しかし、一方で、次回は7巻の最後のエピソードとなるはずなんですよね。(ブス花では、コミックス1冊につき、6話収録されています。これまでの収録パターンを踏襲すると仮定すると、7巻には第42話まで収録されるはずです。)

そうすると、次回の第42話は、次巻への引きの強い、ムズキュン展開になる気がしております。

楽しみです!

来月号はブス花の付録がつきます


12月号のヤングエースに、ブス花の付録がつくそうです。クリアファイルですって。かつて田端さんがベリ甘のクリアファイルを上野君の鞄にまぎれさせてしまったときのエピソードを彷彿させます。

今までは電子書籍媒体で本作を購入していたのですが、来月は紙版を購入しようかな!

→ ブスに花束を。42話「新日常」の感想

コレットは死ぬことにした 89話の感想 Colette Decides to Die Chapter 89

本記事は、『コレットは死ぬことにした』89話の感想です。

掲載誌:「花とゆめ」2019年21号(2019年10月4日発売)


※ ネタバレを含むので、ご注意ください。

※ 前回の感想記事:コレットは死ぬことにした 88話の感想


前回のあらすじ


コレットは、愛の女神アフロディーテ様と診察デート。

一方、ハデス様は、ラダマンテュス、ミノス、アイアコスの3名を冥府の裁判官として任命します。

※ 前回の感想記事:コレットは死ぬことにした 88話の感想


今回の感想


ゼウス様は、早々に雷を落とし切って水鏡をつくるよう、プレッシャーをかけられます。

水鏡、できるのかなぁ? 水鏡、あった方が便利ですよね。いくら複数の裁判官体制になったとしても、水鏡なしでは、裁判の時間がかかりすぎます。

一方、コットと愛の女神・アフロディーテ様は、夫の家庭内暴力(DV)に苦しむ女性を救いました。ちょっと不思議ちゃんなアフロディーテ様ですが、さすが女神様ですね。悪い人ではないようです。浮気されまくる旦那様は気の毒ですが。

今回、冥府の人たちは登場しませんでした。

次回こそ水鏡の命運が明らかになるでしょうか?

⇒ コレットは死ぬことにした 90話の感想