2019年6月29日土曜日

コレットは死ぬことにした ヘラクレスのエピソード(3話と4話)に感じるひっかかり Colette Decides to Die Chapter 3 & 4

コレットを見捨てたハデス様にしっくりこない

ハデス様をこよなく愛する私ですが、ヘラクレス回のハデス様に対しては厳しい目をもって見てしまう。というか、しっくりこない。

ケルベロスを奪いにきたヘラクレスに人質にされてしまい(3話)、ハデス様が迎えに来てくれます(4話)。このヘラクレス回を読むとき、いつも、引っ掛かりを感じます。ハデス様がコレットを見捨てるから。

2話もそうだけれど、本当に、1巻の二人の間には甘さが全く感じられない。恋愛どころか、ハデス様、コレットを切り捨てておる。もちろん、その後コレットを助けに行っているから、すっかりコレットを見捨てたわけではない。

でも、ハデス様が、ケルベロスとコレットを天秤にかけて、ケルベロスを選んだことは明らか。そのことは、「断る」という言葉でも、4話の、もう天秤にはかけない、という言葉でも繰り返し示唆されている。

ハデス様は冥府の王様。冥府のためには番犬のケルベロスを渡すわけにはいかない。王としての冷静な判断。そこに、コレットに対する私情はない。まさに、冥王さまだ。

しかも、この時点で、ハデス様は、ヘラクレスがどんな奴かもほとんど知らない。むしろ、冥府に侵入した、危ないやつではないか。そんな男にコレットが連れ去られてしまうわけですよ。殺されてもおかしくないじゃない。

にもかかわらず、コレットを見捨てたハデス様の判断が、私の中では引っかかる。

すぐにヘラクレスを追ったというわけでもないし。ヘラクレスの手当てをして、昔語りをする時間程度には、時間が経過していたわけでしょう。もちろん、その間、ハデス様は黒幕の調査などをしていたわけですが…。

私ならもう二度と冥府なんぞに行くものか、と思ってしまうな。コレット、いい人過ぎるよー。

4話では、ハデス様は、コレットのむきだしになった足(ヘラクレスの手当てのために服を破いて包帯を作ったから。)を隠そうと、無言でマント(布?)をかぶせる。一応コレットが女子だから気遣っているようにも見えるけれど、それでは、前半の行動(見捨てる)と矛盾するような気がする。

また、4話のラストで、傷つくことを恐れずにハデス様に対して踏み出したコレット。その想いに応え、コレットに「冥府の薬師」、「私の薬師」と呼んだハデス様。これで一応まとまったというか、一件落着のようにも見えるけど。なんだか釈然としないのですよね。うーん。

このヘラクレスのエピソードだけが、自分の中でいまいちストンと落ちていないのです。府落ちするまでもう少し検討したいと思いますが…。

2019年6月28日金曜日

コレットの隠された能力? コレットは死ぬことにした Colette Decides to Die

コレットは作中で何度も繰り返し描写されているとおり、ただの人間です。実は神様だった、というオチはなさそう。クロノス様も「人間」だと言っていたくらいだから、本当に普通の人間なのでしょう。

コレットの両親も、普通の人間であり、両親と思われる二人の影が冥府に登場しています(65話参照)。

でも、一方で、作中でたまに見せる特殊な力がありますよね。

  • ハデス様が地面を割って出てくるのに気が付いた(3話)。
  • ハデス様の来訪に気が付いた(59話)。
  • ガイコツたちを見分けられる(74話)。

これらのエピソードって、ただの感情描写にしては、ちょっと特殊な感じがしません? ただの人間じゃないなーって思うのです。

でも、超能力というよりは、コレットは、ハデス様についてはカンが働く、ハデス様の気配なら感じられる、もしくは、コレットは冥府と縁がある、ということの示唆、描写に過ぎないのかな。うーむ。


その他、コレットのスキルとして、以下が挙げられます。
  • 薬師としての技能
  • クッションがあればどこでも寝られる。

コレットとハデス様がいつか死別してしまうという結末が嫌なので、なんとかコレットが生き延びられる道はないかなーと妄想してしまいます。

でも、数々のオプションが、すでに作品中で否定されている。たとえば、2巻の最後で、有限を生きていく、と高らかに宣言しているし。

そうすると、ただの恋の描写なのかなー。うーむ。

2019年6月26日水曜日

「花と悪魔」(音久無)の感想 Flower & Devil

「花と悪魔」(音久無)というマンガがあることを知りました。Twitterで「コレットは死ぬことにした」関連のツイートを検索しているときに、「花と悪魔のような結末になるのだろうか」という内容のツイートがあり、それをきっかけに、興味を持ちました。



『花と悪魔』は、音久無による漫画作品です。 『花とゆめ』2007年8号および15号で読み切りとして掲載、同年21号から23号まで集中連載として掲載後、同誌2008年3号からロングラン連載化、同誌2010年24号まで掲載されました。単行本は全10巻です。

大悪魔・ビビが人間界に居を構えて二度目の冬。彼が屋敷の前で拾った人間の赤ちゃんは、花のような笑顔を見せることから、“はな”と名づけられ、大切に育てられました。そして、はなは14歳になり、少しずつビビのことが気になるお年頃になったのです・・・というお話しです。

全部で10巻ということで、今回は、全巻一気に購入して、読んでみました。大人買いですね!

ツイッターですでに知っていたのですが、主人公のはなは人間なので順調に年をとって最後に死亡してしまいます。でも、二人の間に生まれた子どもたちがおり、子どもたちは悪魔とのハーフなので、長生きで、悪魔ビビと一緒に過ごす。自分が去った後もビビが寂しくないように子どもを残したのだ・・・という結末でした。

うーん、深いですねぇ。ハッピーエンドなんだろうけれど、なんだかちょっと切ないですね。

子どもが残されても、子どもたちはいつか独立するわけではないですか。ビビが伴侶と余生を一緒に過ごすことができないのは、やはり寂しいんじゃないあかなぁ。

ちなみに、この作品の設定では、悪魔は不老不死というわけではないようですが、人間よりもゆっくり年をとるようです。

人外×人間の恋愛はいろいろなエンディングがありますが、一つの美しい形として完結した作品として参考になりました。

「コレットは死ぬことにした」の結末も、こんな感じになるのかなぁ?

コレットは死んでしまうけれど、ハデス様には、コレットとの間にできた子ども(半分神様なので長生きするか、不老不死)が残される・・・

うーん、それはなんだかちょっと違う気がする・・・。

花と悪魔は、設定こそファンタジーですが、内容は恋愛マンガですよね。

一方、「コレットは死ぬことにした」は、ファンタジーの姿をとりつつも、お仕事漫画の要素も強いです。薬師としての生きざま、薬師を繋ぐという野望をかなえていく姿を描写すると思うのです。


2019年6月25日火曜日

コレットは死ぬことにした 第10巻 ドラマCD付き初回限定版 が届きました Colette Decides to Die Vol.10 with CD

コレットは死ぬことにした 10巻 ドラマCD付き初回限定版 (花とゆめコミックス)

が届きました!

新品です!!

Amazonを見ると中古品を高額で販売している業者もいるみたいですね。

販売元をリサーチすれば、まだ新品も買えますよ!

ハデス様、麗しい~!

早速、CDもきいてみました。

小野Dさんの声がセクシー! なんだか聴いているこちらが恥ずかしくなってしまいます(*ノωノ) しかし、コレットの声が明るくて、ハデス様、思った以上に重くきこえる気もします・・・いや、冥府の王様だから、重苦しい方がいいのか? 

いずれにせよ、大好きなコレットのキャラクターたちが、声を出していて、より生きた存在に感じられて、楽しいです。

買ってよかったです!

コミックス未収録の「冥府通販会議」のドラマも収録されていました。これは楽しい~☆
ガイコツ、カロン、コツメがわいわいしているのが楽しいです。

水神の生贄 11巻の感想 The Water Dragon's Bride Vol.11

水神の生贄 (11(完)) (Cheeseフラワーコミックス)


『水神の生贄』の感想です。コミックス一巻からこの最終巻まで一気読みしました。

この11巻では、水神様の力が弱まってしまいました。消滅を前に水神様は最後の力で有紗陽を送り出してくれました。

そして、そのまま水神様は消滅するのかと思いきや、他の神様たちの力で、有紗陽の住む世界へ転生することに。水神様は、ただの水となって有紗陽に会えるまで待つことを望みます。

水神様は、有紗陽の世界で、古墳時代より前から現代まで、気の遠くなるような長いときを、たった一人で待ちます。有紗陽との思い出だけを夢に見て、有紗陽が生まれてくるのをずっと。その間、はじめて有紗陽に会った時に、声を奪ったり飢えさせてしまったことを「私は無慈悲だった」と後悔します。水神様、人間らしくなったなぁ。

水神様と再会出来たのは嬉しいけど、その後の二人がどうなったのかが、ちょっと消化不良というか、気になりました。現代で水神様は生きていけるのでしょうか?水神様は人間になったわけではありません。今後どうするのかな?

軽く読み流す程度だと分からない部分も多かったため、改めて「水神の生贄」を読み直そうと思いました。


2019年6月24日月曜日

花野井くんと恋の病 16話 Hananoi-kun to koi no yamai Chapter 16

花野井くんと恋の病の16話(森野 萌)(デザート2019年8月号)を読みました!

可愛い二人にキュンキュンしますね。一生懸命汗だくになって走っているほたるちゃん、すごく可愛い!抱きしめたくなっちゃいますね。

そして、花野井くんの謎回想。二人はもしかして同じ小学校?ますます見逃せない!

花野井くんの下の名前ってまだ非公開ですよね。気になるー。

それにしても、最近はまっているマンガのヒーロー、花野井君(花野井くんと恋の病)とハデス様(コレットは死ぬことにした)の髪型似ているなぁ。どっちもくせのある黒髪。くせっ毛黒髪男子に弱いのかも。

*次話の感想記事 花野井くんと恋の病 17話

2019年6月23日日曜日

コレットは死ぬことにした 84話の感想 Colette Decides to Die Chapter 84

【コレットは死ぬことにした】最新84話の感想です。

掲載誌:「花とゆめ」2019年14号(2019年6月20日発売)


2019年6月22日土曜日

コレットは死ぬことにした 32話の感想 Colette Decides to Die Chapter 32

ディオニュソスの快気祝いで、天界を再び訪れたコレットとハデス様。

ハデス様は、コレットへの想いを自覚…!

迷い猫が、やっと居心地のいい寝床を見つけたかのような寝顔―。
その寝床の私が、"男の私"になればいいのに。
コレットにとっては、ハデス様は寝床。でもハデス様は男として好きになってほしいのかな。

しばらくして起きたコレットを、地上まで送るハデス様。
別れ際にコレットの髪を触りながら、

「おやすみ、また明日」

って言う姿に胸キュンです。

ハデス様のコレットさんの髪に触れた手や、コレットさんの笑顔も含め、それぞれの思いを感じます。お互いを思い合う、すごく心あたたまるシーンですね。

神様と人間の恋の行方は…?いつか壁を乗り越えて幸せになってほしいです。

2019年6月21日金曜日

ハデス様のヤキモチ回のまとめ 「コレットは死ぬことにした」Colette Decides to Die


ハデス様のヤキモチが見られた回

  • 25話(コミックス4巻)・・・求婚してきた人間の男性
  • 39話・・・ヘラクレス
  • 番外編2(コミックス6巻)・・・猫ゼウス
  • コツメ

コレットのヤキモチがみられた回

  • 62話・・・ミントに宿るニンフのメンテ。ハデスは突然現れたメンテを可愛がります。ヤキモチを感じるコレット。

2019年6月16日日曜日

コレットは死ぬことにした 作中の神様たちの能力 Ability of the gods in "Colette Decides to Die"

「コレットは死ぬことにした」に登場する神様たちの特殊能力


「コレットは死ぬことにした」には、ギリシャ神話の神様たちが登場します。

作中でたまに描かれる、神様たちの特殊な能力をまとめました。

なお、「コレットは死ぬことにした」は、どちらかと言えば、ふわっとしたファンタジー。ギリシア神話を素材とした、恋愛や仕事にテーマがあります。よって、神様たちの特殊能力については、ストーリーにスパイスを与える意味はあっても、それら自体にそれほど焦点があたっているわけではありません。さらりと描かれていると思います。それでも、巻数を重ねるにつれて、実に様々な能力が描かれているではありませんか。今後もいろいろ描かれるのか、楽しみです。


  • 不老不死・・・神様共通
  • 空中浮遊・・・神様共通。作中実演したのは、ハデス、ヘルメス、ディオ、クロノス、アレス等。
  • 加護・・・神様共通と思われる。作中実行したのはハデス。
  • 呪い・・・神様共通と思われる。作中実行したのは或る女神様。
  • 瞬間移動(突然消えたり現れたりする)・・・ハデス、ポセイドン
  • 影でものをつかむ・・・ハデス
  • 地面を割る・・・ハデス
  • 神の道を開く・・・ヘルメス
  • (ヘルメスの作った)神の道を辿る・・・ディオ
  • 旅人の守護をする・・・ヘルメス
  • 変身する・・・ゼウス(作中では、猫や黄金の雨)
  • 予知・・・アポロン
  • 弓矢で遠方のものを射抜く・・・アルテミス
  • 火を絶やさない・・・ヘスティア
  • 花の気配を辿ったり、元気のなくなった樹に気合を入れる・・・クロノス
  • 動物に言葉を与える・・・ポセイドン


2019年6月7日金曜日

ブスに花束を。37話「好きって知って。」の感想 Busuhana Chapter 37

ブスに花束を。37話「好きって知って。」の感想です。

掲載誌:ヤングエース2019年7月号(発売日:2019年6月4日)

今回は、上野君の”告白お代わり”回です。

冒頭、上野君の悶絶シーンからスタート。田端さんの返事もきけなかった告白に後悔し、ずっと悶々として気が付いたら朝になっていたようです。





上野君の告白を、「友情の好き」と思いこもうとする田端さん。そうですよねー、あんなイケメンに好きと言われても信じられない気持ち、わかります。

上野君が、鶯谷さんに、田端さんのことを全然わかっていない、と指摘され、考える表情を見せたのが気になりました。上野君と田端さん、2人のコミュニケーションのすれ違いが、本作品の魅力の一つでもあったので。

また、今回「おっ」と思ったのが、五反田君が田端さんのことを「(陽介)の好きな女」と言っていたこと。五反田君は上野君の気持ちを知っていたけれど、五反田君が敢えてそれを口に出したのは今回がはじめてだと思います。なんだかどきどきしますねー。

田端さんと上野君、2人の初デートは、今冬公開の「ベリーより甘く」、の映画かな?

それにしても、上野君、今回もがんばったね!告白を2回するって、勇気が要りますよね。この作品って、上野君の恋物語だったのかな・・・。

さて、田端さん、上野君の告白に対する返事はどうするのでしょうか? 彼女の喪女キャラが急に変わるとは思えないけれど・・・。

2019年6月4日火曜日

「コレットは死ぬことにした」(幸村アルト) Colette Decides to Die by Alto Yukimura

「コレットは死ぬことにした」という作品を最近読みました。

本屋の人気コーナーで、平積みになっているのを何度も目撃し、気になっていました。しかし、タイトルが衝撃的で、悲劇的なコンテンツではないかと敬遠していたのですが、杞憂でした。タイトルが関係するのは、第1話だけです。


ヒロインのコレットは、薬師(くすし)。寝る間もないほど忙しい。限界を感じ、フラフラと井戸に飛び込んでしまいました。目を覚ますとそこは死者の国・冥府!死者の国に病人なし、と喜んだのもつかの間。冥府を統治する冥王ハデス様を治療することになってしまいます。文句を言いつつも、一生懸命仕事してしまうコレット。コレットはその後やる気を取り戻し、仕事に励みます。

コレットもハデス様も、性格は正反対なのに、仕事へのプライドと責任感という点で共通し、共感するというのが、なんだか少女マンガとしては新鮮に感じます。二人とも、短絡的な恋愛脳でないところが良いですね。

ストーリーは、展開や台詞回しがとても良いです。テンポがよく、基本的には明るいトーンです。明るく前向きな気持になりたい時におすすめな作品だと思います。もちろん、死者のゆく国である冥府が舞台であるため、死にまつわるエピソードもありますが。

登場人物は、まずはなんといっても、ハデス様がカッコいいです! 基本的に無表情ですがたまに見せる笑顔がとっても素敵なのです。コレット目線で恋してしまいそうです。

そして、ハデス様の家来のガイコツたちもいい味出してます。ハリーがやっぱりかわいいなぁ。


外国語版


台湾版の「コレットは死ぬことにした」は「選擇死亡的克蕾特」というタイトルです。

英語版も出版してくれないかなぁ。

コレット、大好きなので、英語版も出版されたら買います!