2019年6月26日水曜日

「花と悪魔」(音久無)の感想 Flower & Devil

「花と悪魔」(音久無)というマンガがあることを知りました。Twitterで「コレットは死ぬことにした」関連のツイートを検索しているときに、「花と悪魔のような結末になるのだろうか」という内容のツイートがあり、それをきっかけに、興味を持ちました。



『花と悪魔』は、音久無による漫画作品です。 『花とゆめ』2007年8号および15号で読み切りとして掲載、同年21号から23号まで集中連載として掲載後、同誌2008年3号からロングラン連載化、同誌2010年24号まで掲載されました。単行本は全10巻です。

大悪魔・ビビが人間界に居を構えて二度目の冬。彼が屋敷の前で拾った人間の赤ちゃんは、花のような笑顔を見せることから、“はな”と名づけられ、大切に育てられました。そして、はなは14歳になり、少しずつビビのことが気になるお年頃になったのです・・・というお話しです。

全部で10巻ということで、今回は、全巻一気に購入して、読んでみました。大人買いですね!

ツイッターですでに知っていたのですが、主人公のはなは人間なので順調に年をとって最後に死亡してしまいます。でも、二人の間に生まれた子どもたちがおり、子どもたちは悪魔とのハーフなので、長生きで、悪魔ビビと一緒に過ごす。自分が去った後もビビが寂しくないように子どもを残したのだ・・・という結末でした。

うーん、深いですねぇ。ハッピーエンドなんだろうけれど、なんだかちょっと切ないですね。

子どもが残されても、子どもたちはいつか独立するわけではないですか。ビビが伴侶と余生を一緒に過ごすことができないのは、やはり寂しいんじゃないあかなぁ。

ちなみに、この作品の設定では、悪魔は不老不死というわけではないようですが、人間よりもゆっくり年をとるようです。

人外×人間の恋愛はいろいろなエンディングがありますが、一つの美しい形として完結した作品として参考になりました。

「コレットは死ぬことにした」の結末も、こんな感じになるのかなぁ?

コレットは死んでしまうけれど、ハデス様には、コレットとの間にできた子ども(半分神様なので長生きするか、不老不死)が残される・・・

うーん、それはなんだかちょっと違う気がする・・・。

花と悪魔は、設定こそファンタジーですが、内容は恋愛マンガですよね。

一方、「コレットは死ぬことにした」は、ファンタジーの姿をとりつつも、お仕事漫画の要素も強いです。薬師としての生きざま、薬師を繋ぐという野望をかなえていく姿を描写すると思うのです。