2019年6月4日火曜日

「コレットは死ぬことにした」(幸村アルト) Colette Decides to Die by Alto Yukimura

「コレットは死ぬことにした」という作品を最近読みました。

本屋の人気コーナーで、平積みになっているのを何度も目撃し、気になっていました。しかし、タイトルが衝撃的で、悲劇的なコンテンツではないかと敬遠していたのですが、杞憂でした。タイトルが関係するのは、第1話だけです。


ヒロインのコレットは、薬師(くすし)。寝る間もないほど忙しい。限界を感じ、フラフラと井戸に飛び込んでしまいました。目を覚ますとそこは死者の国・冥府!死者の国に病人なし、と喜んだのもつかの間。冥府を統治する冥王ハデス様を治療することになってしまいます。文句を言いつつも、一生懸命仕事してしまうコレット。コレットはその後やる気を取り戻し、仕事に励みます。

コレットもハデス様も、性格は正反対なのに、仕事へのプライドと責任感という点で共通し、共感するというのが、なんだか少女マンガとしては新鮮に感じます。二人とも、短絡的な恋愛脳でないところが良いですね。

ストーリーは、展開や台詞回しがとても良いです。テンポがよく、基本的には明るいトーンです。明るく前向きな気持になりたい時におすすめな作品だと思います。もちろん、死者のゆく国である冥府が舞台であるため、死にまつわるエピソードもありますが。

登場人物は、まずはなんといっても、ハデス様がカッコいいです! 基本的に無表情ですがたまに見せる笑顔がとっても素敵なのです。コレット目線で恋してしまいそうです。

そして、ハデス様の家来のガイコツたちもいい味出してます。ハリーがやっぱりかわいいなぁ。


外国語版


台湾版の「コレットは死ぬことにした」は「選擇死亡的克蕾特」というタイトルです。

英語版も出版してくれないかなぁ。

コレット、大好きなので、英語版も出版されたら買います!