2020年7月22日水曜日

「神様はじめました」考察 キスシーンをふりかえる

本記事は、『神様はじめました』(鈴木ジュリエッタ著、白泉社刊)を考察するものです。
※ 作品の登場人物や内容に言及があります。ネタバレを含みます。原作漫画を未読の方は本記事を読まないことをお勧めします。
※ 単なる個人による感想・考察です。
※ 画像は全て 『神様はじめました』(鈴木ジュリエッタ著、白泉社刊) より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。





「神様はじめました」におけるキスの位置づけ


「神様はじめました」では神と神使の契約として口づけ、つまり、「キス」が必要です。

※ なお、霧仁が奈々生から精気を奪ったときも、口づけをしております(「口を吸わせろ」と言っております。いやらしい言い方が嫌です・・・)

本作品中、実はキスシーンはそれほど多くはありません。関係や感情が変化する重要なシーンでキスシーンがみられます。

そこで、今回は、奈々生と巴衛の2人のキスシーンをカウントしてみました。

(※ 今回、瑞希、ガマ子、霧仁はノーカンです。)



  1. 奈々生と巴衛が初めて出会い、神と神使という関係になった時。鬼婆に追われ、木から道連れで落下する際、奈々生から巴衛に口づけしていました。(第1巻)
  2. 鳴神に子ども姿にされた巴衛が元の姿に戻り、「最上級の感謝」と言って神使の再契約したとき(第2巻)。奈々生が巴衛を異性として意識し始めたタイミングです。
  3. 出雲篇で、黄泉から帰り、野狐から戻るために再契約するとき。巴衛が奈々生を好きだと自覚し始めたタイミングです。(第8巻)
  4. 過去から戻り、黒麿との契約による呪いを解いた時(第17巻第100話)。上記の3回のキスシーンは、全部契約のキスな訳でしたが、第100話にしてはじめて、恋人としてのキスを交わしました。なお、101話でも口づけを匂わせる描写がありますが、実際にどうだったか描写はあいまいでした。
  5. 沖縄修学旅行編で、空気が足りなくなった奈々生に空気をあげるためにキスした時。これは人命救助&瑞希に見せつけるためという感じで、ムードはありません。なお、その前に薬をのませるときに口づけしているはずですが、描写はぼかされておりました。
  6. 沖縄修学旅行編で、花火の下でキス。ロマンティックなシチュエーションで、まさに恋人同士のキス。
  7. 悪羅王・夜鳥編で、神使の姿に戻った巴衛が野狐に戻してもらう時。ムードは全然ありません。キスが必要だったのかもあやしいですね。ずっと狐姿だった巴衛がキスしたかったんじゃないかな。。。
  8. 最終章で、野狐から神使に戻る時(第24巻第142話)。神と神使の契約としては4回目ですね。瑞希に寂しい想いをさせていたことに気が付き、落ち込む奈々生を抱き寄せてキスします。巴衛もミカゲ社を出ることは寂しいのではないかと問う奈々生に対し、「お前が泣こうがわめこうが俺は人間になるぞ」と言って、人間になることについての揺るがない意思を表明しています。これが作品中で描かれた最後のキスシーンでした。

ということで、萌え観点からおススメのキスシーンは、4番目と6番目ですね。恋人としてのキスなので。

全25巻中、意外と少ない気もしました。


作中では、なんと、奈々生から巴衛にキスしたのは最初の1回だけでした。

2回目以降のキスは巴衛からで、巴衛は、目を閉じておりました。

奈々生は公衆の面前でキスすることは嫌がっていたので、おそらく読者のみえないところでもっとしていたのでしょう・・・。