2019年8月28日水曜日

花野井くんと恋の病 17話 Hananoi-kun to koi no yamai Chapter 17

この記事は、「花野井くんと恋の病」第17話(森野 萌)(デザート2019年10月号)の感想記事です。

ネタバレを含みますので、ご注意ください。

※ 前回の感想記事 花野井くんと恋の病 16話


デザート2019年10月号の表紙&巻頭カラーは『花野井くんと恋の病』でした♪

デザート2019年10月号

安定感あるカップルという風情ですね!

さて、今回のお話しの感想をざっくりと。

  • 春休みが終わり、高校二年生に進級したほたると花野井くん。クラス替えがありました。ほたるはしばむーと同じ組。花野井とは今回も別クラス。
  • グループでランチを食べることに。メンバーは、女子三人組と、倉田君、そして花野井くん。
  • ついに、花野井くんの下の名前が判明しました!「颯生くん」というのですね。爽やかなお名前です。名前もかっこいいのはさすがですね。
  • ほたるちゃんに名前を呼ばれて、顔を赤らめる花野井くん。青春だー。
それにしても、この作品はどういう方向へ向かっていくのでしょうか。なかなか予想がつきません。

2019年8月21日水曜日

エレンとヒストリアの関係 進撃の巨人 120話「刹那」 をふまえて

本記事は、エレンとヒストリアの関係について考察する記事です。

現在最新の、『進撃の巨人』(諫山創)第120話(別冊少年マガジン2019年9月号(8月9日発売))までのネタバレを含みますので、ご注意ください。


エレンの記憶の断片にうつるヒストリア


目に涙を浮かべるヒストリアの姿が見えます。
二人の関係が予想以上に深いものであったことがうかがわれます。

エルディア人安楽死計画を拒否するエレン


120話では、エレンの真意が明らかになりました。

ガビにより首を飛ばされ、事切れる直前だったエレン。

しかし、ジークがエレンの頭部をキャッチし、接触したことで、エレンとジークは座標にたどり着きました。

そして、ジークは、エレンに安楽死計画を実行するように言います。

しかし、エレンはきっぱりと拒否しました。

エレンは、エルディア人安楽死計画には全く賛同しておらず、ただ、「道」へ来るために、ジークに話を合わせていただけでした。

こんなふざけた計画 
オレは到底受け入れられない
悪いが兄さん、オレはここに来るために
あんたに話を合わせていただけだ 
(120話「刹那」 より)

エレンの真意は?


エレンの目的は、「自由」です。

エレンは、「道」あるいは「座標」にたどり着くことを目的に、ジークの計画に協力していたようです。


是が非でもヒストリア巨人化を回避したかったエレン 



始祖の巨人の力を行使するためには、王家の血統の者を巨人にして、接触すればよいのです。

王家の血統の者は、現時点で二人います。ジークとヒストリアです。

ヒストリアを巨人にすれば、始祖の巨人の力を行使することができたはずです。そうすれば、ヒストリア個人の寿命は13年に短くなってしまったけれど、とても簡単に事は進んだはずです。

にもかかわらず、エレンはジークを選び、ヒストリアを巨人にする道を選びませんでした。

マーレにわたる前は、エレンは、地ならしに慎重でした。ヒストリアを巨人にして、獣の巨人を食わせることについても慎重でした。

「地鳴らし」の維持に我々の命運を委ねるのは危険です
残された時間の限り
あらゆる選択を模索するのが我々の取るべき最善策
ではないでしょうか?
(107話「来客」より) 


エレンは、どうしてもヒストリアを巨人にはしたくなかったのです。

でも、そのためにエレンが払った代償は大きなものでした。マーレ戦、そして、現在進行中のシガンシナ区戦で、多くの人命が失われました。マーレ人、エルディア人双方に甚大なる被害が発生しました。その中には、104期の仲間であった、サシャも含まれます。そして、最終的にはエレン自身の首まで飛ばされてしまったのです。


それでも、エレンは選んだのです。エレンにとっては明確な優先順位があったということです。

ヒストリアのお腹の子の父親はエレンなのか? 


107話で判明した、ヒストリアの妊娠。

108話で、ヒストリアが子どものころ、近所に住んでいたいじめっ子が相手だとされました。

しかし、このぽっと出のモブキャラが相手だとはにわかには信じがたい。

ヒストリアの子どもの父親が本当はエレンなのか、それは今もわかりません。しかし、エレンがなんとしてもヒストリア巨人化を避けたかったということは現時点で確定と言って良いでしょう。

個人的には、ヒストリアとエレンは、同志のような関係だと思っていました。残りの寿命がわずか数年のエレンが、恋愛をして、子どもを残すということも、あまり考えにくいかなと思っていました。

でも、一方で、ヒストリアのお腹の子どもが、あのモブお兄さんとの間にできたのだとは、にわかには信じがたいのです。


2019年8月9日金曜日

進撃の巨人 120話「刹那」の感想 Attack on Titan Chapter 120

本記事は、『進撃の巨人』(諫山創)第120話(別冊少年マガジン2019年9月号(8月9日発売))の感想記事です。先日書いた予想記事(進撃の巨人 120話の予想)の答え合わせもしつつ、感想・考察をしたためたいと思います。

※ ネタバレを含みますのでご注意ください。

※ 前回の感想記事 進撃の巨人 119話「兄と弟」の感想



進撃の巨人のテーマは「愛」だった


120話を読んで、改めて、「進撃の巨人」の根底に流れる重要なテーマは「愛」だと実感しました。

父親に愛されたエレン。それをまざまざと見せつけられる、異母兄ジークの心境たるや。

グリシャは、ジークも愛していたと思うのです。エルディア帝国復興という思想の前に、その表現は歪んでしまったけれど。

ジークが誕生したその日に、グリシャは、涙を浮かべて喜びました。その気持ちに変わりはないはずです。

グリシャが進撃の巨人を継承する前に、クルーガーが、壁の中の人を愛せよ、と言いましたよね。その言葉を覚えていたかどうかは定かではありませんが、グリシャは、壁の中の人と出会い、新たな家庭も築き、壁の中の人を愛しました。だからといって、最初の家族だった、ダイナやジークを忘れたわけではないのです。覚えていたからこそ、地下室で、ジークに対する台詞が口をついて出たのでしょう。



赤ちゃんエレンがかわいい


赤ちゃんエレンがとても可愛いです。本当に赤ん坊らしくって。

エレンは、ハイハイしたり、つかまり立ちしたり。

そして、それを見つけ、抱き上げ、満面の笑みを浮かべるグリシャ。グリシャの台詞はないけれど、一つ一つの所作から、グリシャが、本当に息子エレンを愛し、可愛がっていたことがわかります。

グリシャの記憶に刻み付けられた、グリシャ、カルラ、赤子エレンの団欒風景。

これでもか、これでもか、というように丁寧に描かれています。

それを見つめるエレン、心なしか目が潤んでいるように見えます。

失われた家族。もう二度と戻らぬ光景なのですよね。

切ないなぁ。苦しいなぁ。

赤ん坊エレンのかわいらしさ、そして、家族団らん風景が幸せそうだからこそ、なおさら、その後にこの一家を襲った悲劇の残酷さが際立ちます。

母親は巨人に喰われ(しかも父親の前妻・・・)、父親は自分が喰ってしまい、息子は首が飛ばされ・・・改めて書き出してみると、本当に悲惨です。


エレンの生死は不明のまま


進撃の巨人第119話「兄と弟」では、ジークに駆け寄り、腕を伸ばすエレンに対して、ガビがコルトの持っていた対巨人用ライフルを撃ち放ち、エレンの首が飛んでしまうという衝撃的な展開がありました。

この点については、以下の【予想】をしていました。

エレンがこのまま死んでしまうと、取引材料も何もなくなってしまい、最終的にマーレ軍がパラディ島を支配するという展開が予想されます。さすがにそれはないでしょう。エレンは生きていると思います。
しかし、120話のときは、エレンの生死が不明のままで、一気に数年先へ進む展開もありうると思います。

→ 結局、精神世界でのエレンは登場しましたが、現実世界でのエレンの生死は不明のママでした。

やはり首を飛ばされるというのはエレンにとって相当のダメージだったようです。

ジークが言うには、エレンが目覚めるまで、「道」の世界では、もう永遠とも思われるくらい、ずっと長い時間が過ぎたようです。

青年だったジークが、ひげもじゃもじゃの初老男性にまで変貌してしまうくらいですからね…!

これは精神世界での時間の経過であって、現実世界では一瞬のことなのでしょうが。

始祖ユミルはどうやらエレンの体を作り直してくれたようなのですが、それがそのまま現実世界でのエレンの体に反映されるかは未知数だと思います。ジークとその意を受けたユミル様の思うがままということですかね!

エレンを突き動かす原動力は不変ー「この世に俺が生まれたからだ!」


第14話「原初的欲求」で、生気も自我も失ったエレンがアルミンにどうして外の世界に行きたいと思ったのか聞いた際に出したエレンの答えは、「オレが!!この世に生まれたからだ!」でした。

そして、このセリフは、第71話「傍観者」において、エレンの母親であるカルラの「だって・・・見てくださいよ こんなにかわいい だからこの子はもう偉いんです この世界に生まれてきてくれたんだから」というセリフと対になるように思います。

そのセリフが、今回もエレンの口から出てきましたね。


始祖ユミルさまも奴隷的ポジションだった・・・!!


今回、また新たな真実が明らかになりました。

始祖ユミル様ご自身にもはや意志はなく、ユミル様が主人と認めた者のために、座標で孤独に巨人を作り続けてきたのですって!!

始祖ユミル様は、ジークを治癒した初登場のとき、なんだかボロボロの服を着ているのが印象的でした。なんと、彼女自身も奴隷的なポジションだったのですね!! 永遠とも思われる悠久の時間、たった一人で泥をこねて、求められるがままにユミルの民のために巨人を生成していたのでしょうか。。。孤独すぎる!!

アッカーマン一族と王家との関係を想起させますね。なにか伏線でしょうか。

今後作中で、始祖ユミル様がその業から解放されるときが描かれるのではないかと思います。

自らの意志がなく、奴隷のように王家に従うというのは、自由を求めて進み続けるエレンと真逆の存在です。彼女がどんなふうに昇華されるのかも楽しみです。


始祖ユミルに対する疑問点


さて、始祖ユミルについては、現時点で、いくつか疑問点があります。

まず、気になるのは、始祖ユミルは、王家のご先祖のはずですが、そうすると子孫に服従を強いられているということになるのでしょうか?

また、始祖ユミルは三人の娘(シーナ、ローゼ、マリア)がいたはずです。しかし、道に現れた始祖ユミルは少女の姿であり、とても3人の娘をうんだ女性には見えません。本当に彼女は始祖ユミルなのでしょうか? もちろん、現在の道の少女は、いわば思念体のようなもので、実際に始祖ユミルが死亡した時の容姿とはまた違う姿なのだ、という説明も可能であるとは思います。



「不戦の契り」の解除?


ジークが自力で「不戦の契り」を解除したと発言していました。

これが本当ならエレンが始祖の巨人を保有している意味がなくなりますね。

始祖の巨人の力を引き出す鍵としての存在にすぎなくなるのか。

無数の記憶のかけらの意味


今回、エレンの持っていたと思われる記憶の断片が飛び散るという、きわめて印象的な見開きのページがありました。

そのなかで気になったのは、知らない人が見受けられること。

そして、涙を浮かべるヒストリアもうつっていたことです。

妊婦姿だけうつって、その後全然出てこないヒストリア。

ヒストリアとエレンの間で交わされた会話が何だったのか、気になりますねー。


エレン戦槌ダミー説は?


エレンが戦槌の巨人の力でダミーを作ったのではないか、という説については、以下の【予想】をしていました。
顎に喰われたはずの靴とズボンが再生しているので、あれは戦槌の巨人の力で作ったダミーだという予想もあります。しかし、おそらく作画ミスでしょう…。

→ やはり、エレンのダミーではありませんでした。

諌山先生が、わざわざエレンの首を飛ばしたことには、何か意味があるはずです。

エレン、このまま死んじゃったら嫌だなぁ。でも、子どもも含め、マーレで大量殺人・破壊行為をしたエレンは、相応の罰を受けることになるとも思われます。

ガビがエレンの首級を持ち上げて、人類を救った英雄のように雄たけびを上げるという嫌な図柄が浮かんでしまいました・・・。

ジークは?


この点については、以下の【予想】をしていました。

エレンの首が飛んでしまいましたが、ちょうどジークが受け止められそうな距離だったので、ジークが受け止めて、始祖の力発動!という展開もあり得ます。

→ 冗談半分で書いた予想でしたが、本当にジークが受け止めてしまったようでビックリしました!

諌山先生、ジークの野球ネタはこのシーンのために温めていたのでしょうか。。。

エレンが座標で目覚めるまで、長い時間が過ぎたようです。そのため、青年だったジークは、ひげもじゃもじゃの初老男性にまで変貌してしまいました。これは現実世界に戻ったら元に戻るのでしょうかね。

その他の面々の状況は不明


下記諸点についても予想を立てていましたが、結論として不明のままでした。


  • アルミンとミカサは?104期生はどう動く?
  • ファルコ巨人は?
  • 巨人化したエルディア人たちは?
  • イェレナは?

おそらく、今回からスタートした、エレンとジークの記憶の旅が終わるまでは、他の面々の行く末は描かれないと予想します。

グリシャの着ている服がエレンの服と同じ


若かりし頃のグリシャが、赤ん坊エレンを抱き上げているシーン。グリシャの着ている服が今のエレンが着ている服と同じでしたね。

今後の展開に影響するのか、気になります。


記憶を通じて過去へ影響をもてる?


記憶の中の赤ん坊エレンとグリシャがエレンとジークに気づいたような描写がありました。

過去への影響と言えば、映画『インターステラー』を彷彿させます。わくわくしますね!


ジークのエレンに対する執着と認識のずれ


進撃の巨人第120話の冒頭シーンで、エレンがジークの投げたボールを受け止めきれずに落としたシーンが象徴的でした。ボールは、ジークの理想、計画、夢である、エルディア人安楽死計画のメタファーであり、エレンはそれを受け止めなかったということでしょうか。

ジークは、異母兄エレンは、自分と同じく、毒親グリシャにエルディア帝国復興の民族主義を刷り込まれ、洗脳されたと思い込んでいます。

エレンがエルディア人安楽死計画に賛成するつもりはない、と暴露した後も、エレンに対する想いは変わっていないようで、始祖の力を使ってエレンを救いたいと言っています。

ジークは本当にエレンが好きなんですね。家族に対する執着のようなものでしょうか。

一方、エレンは結構冷めた感じです。エレンはやはりエルディア人安楽死計画には賛同していなかったんですねー。

「こんなふざけた計画オレは到底受け入れられない」
「悪いが兄さん オレはここに来るため あんたに話を合わせていただけだ」

今月の別冊少年マガジンの表紙




みんないい笑顔!舞台裏って感じですね!

手塚治虫先生のスターシステムのように、漫画のキャラクターたちも、諌山先生の描く進撃の巨人の舞台を演じる役者たちである、というようなイメージで描かれたのでしょうか。本当に素晴らしい役者たちです。


次号(進撃の巨人第121話)も楽しみです!

※ 前回の感想記事 進撃の巨人 119話「兄と弟」の感想

2019年8月7日水曜日

「HeiSei七色いんこ」(石田敦子)の感想 Heisei Rainbow Parakeet

本記事は、HeiSei七色いんこの感想記事です。



テヅコミで連載されていた、石田敦子先生の「HeiSei七色いんこ」がコミックスとなりました。8月5日に発売されたのですが、さっそく購入して読みました。

ちなみに、テヅコミとは、手塚治虫を敬愛するマンガ家たちが、手塚作品を自由な発想でアレンジしたオリジナル作品を執筆している雑誌です。

石田先生の「HeiSei七色いんこ」は、手塚治虫先生の「七色いんこ」を原作とする演劇ドラマです。

本作では、物語は、舞台芝居の代役を請け負う天才役者にして劇場荒らしの泥棒でもある“昭和の怪盗”七色いんこが、平成の終わりに突如復活したことから始まります。果たして平成の七色いんこは、七色いんこの名を騙る模倣犯なのでしょうか、それとも昭和の七色いんこと同一人物なのでしょうか。

そして、平成いんこを負うのは、やっぱり女刑事なのですが、千里万里子刑事ではなく、別人です。

千里刑事はどこへ?そして、この女刑事の正体は?

第一話では、七色いんこが、大手芸能社プロデュースの舞台「ブラック・ジャック」に呼ばれて、ブラック・ジャックの代役を頼まれます。演じる作品が手塚先生の作品という、一粒で二つおいしいみたいな・・・!!

石田先生の描く女の子は可愛いですねー。絵柄は手塚先生と全然違うのに、よく特徴がとらえられてあって。

大好きな七色いんこの世界に浸ることができて、幸せでした。


2019年8月5日月曜日

進撃の巨人 120話の予想 Attack on Titan Chapter 120

エレンの生死が不明のまま進む可能性


進撃の巨人第119話「兄と弟」では、ジークに駆け寄り、腕を伸ばすエレンに対して、ガビがコルトの持っていた対巨人用ライフルを撃ち放ち、エレンの首が飛んでしまうという衝撃的な展開がありました。

エレンがこのまま死んでしまうと、取引材料も何もなくなってしまい、最終的にマーレ軍がパラディ島を支配するという展開が予想されます。さすがにそれはないでしょう。エレンは生きていると思います。

しかし、120話のときは、エレンの生死が不明のままで、一気に数年先へ進む展開もありうると思います。

エレンダミー説は?


顎に喰われたはずの靴とズボンが再生しているので、あれはせんついの巨人の力で作ったダミーだという予想もあります。しかし、おそらく作画ミスでしょう…。

ジークは?


エレンの首が飛んでしまいましたが、ちょうどジークが受け止められそうな距離だったので、ジークが受け止めて、始祖の力発動!という展開もあり得ます。


アルミンとミカサは?104期生はどう動く?


アルミンとミカサは、離れたところにいたので、エレンが銃撃に倒れた様子は見ていないでしょう。

エレンが撃たれたときに一番近くにいた調査兵団はジャンとコニーです。二人が何かアクションする展開もありそうです。

ファルコ巨人は?


すぐに巨人の力を制御できるかは難しいと思います。

しかし、ファルコの行動原理は、ガビを守ることにあります。ファルコ巨人がもし巨人の力をすぐに制御できた場合は、ガビを連れて戦闘現場から離脱するのではないかと思います。


巨人化したエルディア人たちは?


キース教官が巨人を削ぐという展開もあり得ます。


イェレナは?


祈るような顔だった彼女。どのような場所にいるのでしょう。ジークの安楽死計画がとん挫するとなれば怒り狂いそうです。


2019年8月4日日曜日

ブスに花束を。39話「下心がないとは言えないけど真心です」の感想 Busuhana Chapter 39

ブスに花束を。39話「下心がないとは言えないけど真心です」(作者: 作楽ロク、掲載誌:ヤングエース 2019年9月号)の感想記事です。

※ ネタバレを含みますのでご注意ください。

※ 前回の感想記事:ブスに花束を。38話「神様、背中を押して」の感想 

映画「ベリ甘」の伏線回収


ブスに花束を。第37話「好きって知って。」で、「ベリ甘」の映画公開の伏線が出ていましたね。上野くんと田端さんの初デート場所になるかと予想していましたが、予想があたって嬉しいです。きちんと伏線回収されましたね。

上野君がバイト仲間のお姉さんから、「ベリィより甘く」の映画のチケットをもらいます。夏休み期間中、彼氏のためにダイエットをしていたお姉さんですよね。

また、上野君のバイト仲間の男性も出てきます。制服をきているし、高校生? ちょっと絵柄の描写が丁寧で、ただのモブキャラとは思えない、ちょいイケメンキャラですよ。今後登場する可能性もありかな?

一方、田端さんもようやく前向きな気持ちになり、上野君に返事をしようとします。直接話したい、返事をしたい、という田端さん。うん、がんばっている!

三学期になり、クラスでは、上野君に好きな人がいるうわさが広まっています。うわさの出どころは、絵美と友達ですね。不愉快な二人組・・・。

注目を浴びる上野君。席替えで離ればなれになることになり、上野君も田端さんも、お互い、相手と話したいのに話せない!

結局新橋君の提案でダブルデートすることに。


リア充女子と一緒でも違和感のなくなった田端さん


今回、鶯谷さん、大塚さんと田端さんの三人組で歩いているシーンがありました。
リア充女子と一緒にいても違和感のなくなった田端さん。
この三人の組み合わせ、なんだかいいですよねー。


田端さんは結局返事をしたのか?


最初はチケットをあげるだけのつもりだった上野くんでしたが、新橋くんになかば背中を押されるように、結局映画を一緒に観に行こうと誘うことにしました。

上野君「もう観たとか 俺がいたら気まずいとかあれば…」
田端さん「いいえっ」「あの…」

そのあと視点が新橋君に変わったため、上野君と田端さんの二人の間で交わされた会話の内容はわかりませんでした。
上野君は新橋君に微笑んでピースサイン。
その後、バスケも絶好調の活躍ぶり。

これ、田端さんの「あの…」の後に続くセリフがむっちゃ気になるんですが・・・!!

映画に行くことのOKだけだったのでしょうか、それとも、上野君に告白の返事もしたのでしょうか?




新橋君のダブルデートへのこだわり


第4話「高校デビュー」登場時から、新橋君が心密かにあたためてきた目標が、鶯谷さん、リア充上野くん、そしてその彼女とのダブルデートです。

前回(38話「神様、背中を押して」)でも、新橋君は「その暁にはダブルデートでもしようぜ!」と言ってましたね。



大塚さんと新橋君に進展…?


新橋君、ダブルデートは鶯谷さんを念頭においていたのですが、アクシデントにより、大塚さんを誘ってしまいます。

大塚さんのほうが新橋君を気にかけているような印象でした。勘違いから恋が生まれるのか…。

鶯谷さんと新橋くんはどう転がってもくっつきそうにもないです。新橋君、大塚さんと幸せになるのか。



田端さんのことをよく知らないことを再認識する上野くん


この回でも、上野くんは田端さんのことを全然知らないことに改めて気が付きます。37話「好きって知って。」で、鶯谷さんに、田端さんのことを全然わかっていないんだから、とカツを入れられた時以来ですね。

知らない、気になる、知りたくなる・・・ということなのかな。

昼休みのボッチ飯は寂しいので、田端さんと上野くんが屋上で一緒にお弁当を食べるところみたいです。

次回の「ブスに花束を。」第40話の展開予想


次回は、上野くんと田端さん、新橋くんと大塚さん、のダブルデートの回ですね。

どうなる、ダブルデート?

新橋君と大塚さんの仲が進展すると予想します。

田端さんと上野くんがくっつくことはもはや既定路線なので、あとはどのようにまとまるかの描写だけでしょう。

田端さんと上野くんの仲が進展するより先に新橋君と大塚さんの方が進む可能性もあるかなぁ?

それにしても、田端さん、いよいよ上野くんとのデートです! いつもはパーカーにジーンズだけど、せっかくだからワンピースやスカート着てほしいなぁ。


ブスに花束を。40話「エスコート下手たちのダブルデート」の感想

2019年8月1日木曜日

二月の勝者 ―絶対合格の教室―(5) (ビッグコミックス)の感想

『二月の勝者』は、中学受験の隠された裏側、合格への戦略を、圧倒的なリアリティーでえぐりだす衝撃の問題作と言われています。NHK「おはよう日本」で紹介され話題!読むと面白い。中学受験をさせる親御さんに見てもらいたい内容です。

二月の勝者 ―絶対合格の教室―(5)

主人公は、生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人。ブラックジャックを彷彿させるネーミングですね。天才・異才ダークヒーローの源流・ブラックジャック。黒にちなんだ命名をされるキャラクターが増えました。



さて、最上位クラスΩへの特昇をかけた選抜テストがついに実施決定されました。
昇格する生徒の名前が発表されました。この結果を導いた要因とはなんでしょう?

生徒たちの緊張も、日に日に張りつめていきます。自習室で生徒同士のトラブルも。

そして、各校舎の生徒が一堂に会する夏合宿。
全桜花生のトップはどんな生徒でしょう。

時々、天才としか言い表せないタイプの子がいます。天才のやり方は、多くの「普通の」子どもたちには何の参考にもならないでしょう。まるみちゃんの今後は気になる。

志望校選びで親の作戦が試される「併願パターン」は、親の責任も重大です。

最下位の男の子の放課後居場所問題。「普通の小学生」の生活ってなんだろう?家庭の事情で、学童代わりで通塾を求める家庭がある。共働き家庭も同じ。塾が放課後の子供の居場所という発想はありますね。学童保育と勘違いしているような親もいますね。

受験では夏が勝負だ、天王山だ!とよく言います。