竹宮惠子先生が描いた伝説的SF大作『地球へ…』を読みました。
竹宮先生のマンガは初めて読みましたが、女性作家によるものとは思えないほど、濃い作画とストーリーに衝撃を受けました。巻末のインタビューによると、竹宮先生が20代の頃に執筆されたようです。すごいですね。
内容は、宇宙、超能力、遺伝子操作、人工知能などが描かれた、SFです。SF作品、結構好きなので、本作も違和感なく入っていけました。念動力によるアクション場面よりも、テレパシーとそれが巻き起こす衝突に焦点があたっていたようです。テレパシーものと言えば、筒井康隆先生の「家族八景」を思い起こします。
絵柄やコマ割り、表現方法は古典ですが、内容としては、現在の民族紛争や国際情勢とも通ずるところがあり、現代においてもなお通じる普遍的なテーマを取り扱ったものだと思います。
全3巻、一気に読みました。読んだ後、あまりの内容の濃さに、頭がぼーっとなりました。