本記事は、『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴著、集英社)を考察するものです。
※ 作品の登場人物や内容に言及があります。最終話までのネタバレを含みます。原作漫画を未読の方は本記事を読まないことをお勧めします。
※ 単なる個人による感想・考察です。
※ 画像は全て 『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴著、集英社) より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。
無限城での闘い
上弦の壱・黒死牟
悲鳴嶼行冥、不死川玄弥、不死川実弥、時透無一郎
結果:黒死牟死亡、不死川玄弥と時透無一郎死亡
上弦の弐・童磨
胡蝶しのぶ、栗花落カナヲ、嘴平伊之助
結果:童磨死亡、胡蝶しのぶ死亡
上弦の参・猗窩座
竈門炭治郎、冨岡義勇
結果:猗窩座死亡
上弦の肆・鳴女
愈史郎
結果:鳴女死亡(無惨による処断)
上弦の陸・獪岳
我妻善逸
結果:獪岳死亡
鬼舞辻無惨戦
首を切っても死なない無惨と無限城内で戦うもダメージを与えることはできなかった。
愈史郎と上弦の肆・鳴女
以下雑感と気が付いたことをリストアップ。
愈史郎の血鬼術は、朱紗丸と矢琶羽戦で「建物や匂いを隠せる」ものであったが、さらに、視覚を支配することもできるようだ。
鳴女は、無限城編ではほぼ言葉を発してない。お館様の発見に無限城での攪乱など、ストーリー展開上では重要な役割を担ったが、キャラクターとしては余り台詞もなく、過去の掘り下げも無いまま退場した。舞台装置のようだ。
『鬼滅の刃』©吾峠呼世晴/集英社 |
いわば、平家物語を語る琵琶法師のような位置づけなのだろう。彼女自身の個性は敢えて捨象して描いているように感じる。
無惨が視覚を共有している上弦の肆・鳴女は愈史郎に視界を奪われて甘露寺蜜璃と伊黒小芭内が死んだという幻覚を見せられていた。
柱2人かがりでも鳴女に近づけなかったのに愈史郎は鳴女の背後に回って視覚を乗っ取ることに成功する。おそらく彼の血気術により姿を消して接近したのだろう。
『鬼滅の刃』©吾峠呼世晴/集英社 |
鳴女が使えなければ空間の自由も効かない。鬼舞辻無惨は鳴女を通じて愈史郎を吸収しようとする。ほとんどはずれていた支配を取り戻し、干渉できるのは流石に鬼の始祖である。が、冨岡義勇と竈門炭治郎の邪魔が入ったことでうまくいかず、最終的に鳴女を殺してしまう。
愈史郎は、鳴女の細胞が死滅する前に無惨と鬼殺隊士達を外に出すことに成功する。