2021年1月21日木曜日

『鬼滅の刃』考察 うたさんと縁壱さん②

本記事は、『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴著、集英社)を考察するものです。

※ 作品の登場人物や内容に言及があります。最終話までのネタバレを含みます。原作漫画を未読の方は本記事を読まないことをお勧めします。

※ 単なる個人による感想・考察です。

※ 画像は全て 『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴著、集英社) より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。


黒曜石のような瞳をしたうたさん


黒曜石=オブシディアン


石言葉=不思議・集中力・潜在能力の開花


7月6日の誕生日石


火山の陽と冷却の陰の気を内包しているため「陰と陽を映し出す鏡」と言われ物事の本質を見せてくれるパワーも持っているそうです。

縁壱さんの刀の色は普段は黒曜石のような漆黒の色だったそうですが、それはつまりうたさんの瞳の色。赫刀となった時は縁壱さんの瞳の色になったわけですね。縁壱さんは、うたさんと一緒にいるような想いで刀を携行していたのかもしれません。

黒と赤で陰陽反転とも言えるように思います。

お互いの瞳の色に反転し合うなんて、刀に宿る一心同体みたいなものですよね。

私は日の呼吸の使い手の刀の色が黒いのは、太陽光を最も吸収して発熱するのが「黒色」だからだと解釈しているのですが、陰と陽の観点からも、黒曜石のような漆黒というのは納得です。まさに日の呼吸の使い手たる縁壱さんの刀としても納得ですね。

縁壱さんが生涯で愛した女性はうたさん唯一人でした。太陽の化身のような縁壱さんの愛を一心に受けたのがうたさんということでもあり、情緒的だなぁと思っています。


『鬼滅の刃』©吾峠呼世晴/集英社