本記事は、『神様はじめました』(鈴木ジュリエッタ著、白泉社刊)を考察するものです。
※ 作品の登場人物や内容に言及があります。ネタバレを含みます。原作漫画を未読の方は本記事を読まないことをお勧めします。
※ 単なる個人による感想・考察です。
※ 画像は全て 『神様はじめました』(鈴木ジュリエッタ著、白泉社刊) より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。「こわい話」の感想
「ザ花とゆめ」(2020年3月1日号)に「神様はじめました」の番外編が掲載された。
ザ花とゆめ神(2020年3/1号) |
表紙と巻頭カラーを飾った。
時間軸はいつか
この「こわい話」の現代の時間軸はいつだろうか?
巴衛、鞍馬、瑞希、護のそれぞれが登場するので、護登場~鞍馬が鞍馬山に帰る前までのどこかの時点の話だろう。
そして、過去編以前は巴衛は悪羅王のことを忘れていたので、過去編以降だろう。
ことに、悪羅王との会話をわだかまりもなく回想している辺りからして悪羅王編の後かもしれない。
そうすると、悪羅王・夜鳥編終了後の高3~卒業前までに起きた話しだろうか。
なお、悪羅王・夜鳥編終了後~高校卒業までの1年間については、奈々生のバイト話以外はほとんど描かれていないので、読者の想像の余地があるし、ライトな番外編も描きやすい期間ではないかと思う。
テーマは生命賛歌だろう
たぶん物語の根底にあるテーマが生命賛歌というのは変わっていなくて、ザ花とゆめ(2020年3月1日号)に掲載された番外編「こわい話」もその視点で読み返すと、わかりやすい。絶望の中でも必死で生きることの尊さを描くものだ。
きっと作者の描きたかったエピソードなのだろう。
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