2020年9月4日金曜日

「神様はじめました」雑感 同じことを繰り返すキツネ~求愛篇~

本記事は、『神様はじめました』(鈴木ジュリエッタ著、白泉社刊)を考察するものです。
※ 作品の登場人物や内容に言及があります。ネタバレを含みます。原作漫画を未読の方は本記事を読まないことをお勧めします。
※ 単なる個人による感想・考察です。
※ 画像は全て 『神様はじめました』(鈴木ジュリエッタ著、白泉社刊) より引用させていただき、個別に巻・話を表示しております。


巴衛の求愛は、常に食べ物から入る。よほど笹餅を食べさせてもらったのが嬉しかったのだろうか。



【500年前】

魚をあげる。「食え」
→「……いらない…食欲ない…」

桜を見せる。
→奈々生、笑う。しかし、帰るという。

巴衛、素直な気持ちを「言葉」で伝える
→奈々生に将来を約束してもらう

※ 奈々生、いなくなる

【十二鳥居】

アイスクリームをあげる
→奈々生、笑わない。

「お前が欲しい物は何でも用立ててやる…オレほどアテになる男はおるまい」
→奈々生、「ななみは食べものに釣られて愛のないけっこんはしないのよ」

巴衛、素直な気持ちを「言葉」で伝える
→奈々生「いいよ!」

※ 奈々生、忘れる

【過去編終了後】

朝ごはんを置いておく、作り直したかんざしをあげる
→奈々生に伝わらない

奈々生にきかれて「言葉」で伝える
→奈々生と婚約再確認

※ 奈々生、沼皇女の宴会へ。


【物語全体】

巴衛、奈々生にご飯を食べさせる。風呂・洗濯諸々お世話をする。さらわれれば体を張って助けに行く。お願いされれば女装して学校にも通う。かんざしもあげる。【巴衛は本人無自覚だけどお嫁に来てほしいから】

過去編後、かんざしをあげる→まだ結婚できず

人間になろうとする→奈々生、喜ばない

※ 無力な狐型に。奈々生は寿命を縮めてしまう。

~ここで怒涛の挽回~

巴衛、女装してバイト、招き猫ゲット
巴衛、「心」を「言葉」にのせて伝える
巴衛、シンプルな言葉で求婚

※ ついに巴衛は奈々生をお嫁にもらうことに成功した・・・!!!


巴衛は何回「待て」されたのか?



第20巻第117話


巴衛の「お前にいつも今じゃない あとであとでと待たされて俺もようやく気が付いた」という台詞がある。

500年前以外にも、十二鳥居やかんざしを渡したけれど結婚できなかった101話も含むのだろう。
もっといえば物語全体がそうだ。

本当に可愛らしいキツネ様だ。