2020年10月16日金曜日

「神様はじめました」考察 巴衛の「愛と自由」の為の転職の代償関係



巴衛の「愛と自由」の為の転職


「ずっと一緒にいる約束」のアップデート

神と神使の契約・・・口づけによって成立。「言葉」による意思表明と合致無し
⇒ 結婚・・・「言葉」による相互の意思の表明とその合致によって成立

保護と監視からの解放

狐(器) + 火(本質)+外にある水(瑞希)+保護者(ミカゲ)から

人間(器) +火(本質) +内なる水(自制心)+伴侶(奈々生)


狐から人間に

外見(器)を変える自由を手放す代わりに

心(本質)を変える自由を手に入れた。


生命力

巴衛個人の長寿+孤独から

子孫に生命を繋ぐ+愛(奈々生と巴衛の子どもの誕生)

※ 最終回で2人の子供が書かれたのは、女系の呪い解除の意味もさることながら、巴衛が長寿の代わりに獲得したものが描かれていたということ。元が灯台並みの生命力だから、きっと巴衛の子孫は永く続いていきそう。

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巴衛が人間になることによって失ったもののの最たるものとして「寿命」があると思うのですが、それは彼の子孫に受け継がれていくものとして回収されたのだと思います。龍王の眼がなくても巴衛の灯台並みの生命力を受け継いだので、子々孫々末代まで繁栄するに違いありません。

単体で生きる長寿の生命体というと、遺伝子交換をしないゾウリムシのような生き物が思い浮かびます。確かに独りでも平気な分、孤独かもしれません。人間になった巴衛は個体としては短命になりますが、遺伝子レベルでは不滅です。しかも、奈々生の遺伝子とずっと一緒です。

つまり、子どもの誕生により、遺伝子までレイヤーを変えると、巴衛はまさに人間になったことでずっと一人じゃない、まさに奈々生とずっと一緒にいることになったわけでした。

黄泉で描かれていたように、魂自体も戻る場所は一緒ですが。

雪路さんはおそらく奈々生の代まで見て満たされて逝ったと思いますが、奈々生の代からさらにその先も子々孫々命が繋がっていくことが想像に難くないわけですね。彼女がこの世に生きた証はちゃんと残っていて、奈々生の次の世代へと引き継がれていくわけでした。